交通事故の後に関節の痛みでお悩みの方へ

文責:院長 柔道整復師 高見 誠治

最終更新日:2024年05月09日

1 交通事故によって起こる関節の痛み

 交通事故の強い衝撃により、関節を痛めてしまうことがあります。

 運転中であればハンドルを握っていた手首や、肩関節に力がかかってしまい、痛めてしまうことがありますし、急ブレーキをかけることで強い力がかかり、膝や足首を痛めてしまうこともあります。

 歩行中の交通事故であれば、転倒した際に手首や膝を痛めてしまったり、足首を捻挫してしまうことなどが考えられます。

 関節のケガは、日常生活で負荷がかかることによって悪化してしまうことも多いため、できるだけ早い段階で治療を受け、完治を目指すことが大切です。

2 関節の痛みに対する検査

⑴ 整形外科での検査

 関節に痛みが出ている場合、整形外科でレントゲンを撮影してもらう方が多いかと思います。

 レントゲンでは、骨折やヒビの有無を調べることができます。

 ただ、関節の痛みの中には、レントゲンでは特に異常が見つからないものも少なくないため、その点には注意が必要です。

 関節の痛みの中には、骨の異常ではなく、筋肉が強く緊張して硬くなったり、筋肉等に細かな傷がついたりして起こっているものも多く、そうしたものはレントゲンで異常が発見できないことがあります。

 病院で異常なしと診断されたものの、痛みがあるという場合には、接骨院でも検査をお受けいただくことをおすすめします。

 

⑵ 接骨院での検査

 接骨院では、触れて行う検査によって、筋肉に硬くなっている部分がないか、関節の可動域がどうなっているかといった検査を行っていきます。

 整形外科とは違う観点から異常を探しますので、痛みの治療方法が見つかる可能性があります。

 なお、接骨院の場合には治療のことを施術と言いますが、一般的には接骨院での施術についても治療と呼ばれることが多いため、ここでは治療と記載いたします。

3 関節の痛みに対する治療

⑴ 病院での治療

 レントゲン等の検査で骨折やヒビなどが見つかった場合には、ギプスでの固定や、場合によっては手術が行われることになります。

 また、湿布や痛み止め等の処方が行われることもあります。

 こうしたものを出してもらえると、痛みが楽になるため日常生活を送りやすくなりますが、ケガの異常が見つけられていない状態でこういったものを出してもらい、様子見をしているような場合、痛みの根本的な解決にはならないおそれがありますので、接骨院でも検査を受けてみていただくことをおすすめします。

 

⑵ 接骨院での治療

 硬くなった筋肉に対して手技を行い、緊張を取り除いていきます。

 これにより柔軟性を取り戻し、元のような動きになることを目指すとともに、血流をよくして痛みが出ないようにしていきます。

 血流をよくすることで自然治癒力の向上が期待できますので、筋肉等に傷がついている場合にも早期回復を目指すことが可能です。

 また、当院の場合は、干渉波や微弱電流、超音波などの機械を用い、深部に適切な刺激が届くようにしています。

 交通事故では深部に傷やコリが残ることも多く、それによってケガの影響が残ることも少なくないためです。

 当院ではそれに加え、必要に応じて日常生活でできるセルフケアについてもお伝えし、復帰を早められるよう努めています。

4 関節の痛みでお悩みの方へ

 当院では、交通事故で関節を痛めてしまった方からのご相談も多数いただいております。

 痛みが強い場合はもちろん、少し痛むという場合や、動きに違和感があるという場合などにも、検査を行い、今後悪化することがないように治療を行わせていただきます。

 まずはカウンセリングをさせていただきますので、気がかりなことを何でもお話しください。

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