交通事故による肉離れの治療

　肉離れというと、スポーツで起こるというイメージをお持ちの方もいらっしゃるかと思います。

　実際、急にダッシュしたり準備運動が足りなかったりして、スポーツ中に肉離れになることは多いですが、交通事故でも肉離れを起こしてしまうことがあります。

　肉離れは、急激に筋肉に強い力が加わったりすることで起こるケガです。

　交通事故においては、非常に強い力が突然加わります。

　例えば、交通事故において急ブレーキを踏んだ際に、足に強い力がかかってしまい、それが原因で肉離れを起こすことがあります。

　肉離れは、筋繊維が損傷したり、断裂したりしている状態をいいます。

　交通事故の直後は興奮状態となって痛みを感じにくく、また、そこまで強い力が足にかかったという認識がないことも多いため、ケガを自覚するのが遅れることもありますが、落ち着くにつれて痛みが出てきます。

　程度によって痛みは異なり、軽度であれば歩くこともできますが、重度になると激痛によって歩くことができなくなってしまいます。

　そして、足に体重をかけることで損傷が悪化することがありますので、痛みの自覚がない間や、痛みが軽いからと様子を見ている間に悪化させてしまい、後から痛みが酷くなることが考えられます。

　損傷が悪化すると、傷ついた部分の修復にも時間がかかり、場合によってはしこりや可動域制限等、影響が残るおそれもありますので、できるだけ早くから治療を受けることが大切です。

　接骨院でも肉離れの治療を受けることができますので、お早めにご相談ください。

　なお、接骨院での治療については、本来は施術という言い方をしますが、一般的には接骨院での施術のことも治療と呼ばれることが多いため、ここでは治療と記載します。

⑴　応急処置

　肉離れで大切なのは、できるだけ早い段階で応急処置を行うことです。

　肉離れをした部位が炎症を起こし、熱を持っている場合には、アイシングを行い冷やすことにより、内出血や痛みを抑えていきます。

　内出血を抑える方法として、テーピングによる圧迫等を行うこともあります。

　また、普段の生活で肉離れになった部位が動いたり、負荷がかかったりしないように、必要に応じて固定をすることもあります。

 

⑵　痛みを抑えるための治療

　当院では、低周波や干渉波の機器を用い、痛みの抑制を図ります。

　お身体を動かさないようにしながら使用できますので、痛みが強い時期にも安心してお受けいただくことができます。

 

⑶　筋肉の早期修復のための治療

　筋肉をほぐして血流をよくする等、手技を中心とした治療を行い、自然治癒力の向上を図ります。

　また、引き続き干渉波や低周波、また超音波といった機器を用い、深部を刺激して組織の修復を促したりすることで、ケガの早期回復を目指します。

　交通事故では、普段では考えられないほどの強い衝撃を受けるため、肉離れが重度のものとなってしまうことも多いです。

　これ以上の悪化を防ぐためにも、当院にご相談いただき、お早めに肉離れの改善に向けた治療をお受けいただければと思います。

　脚に痛みがあると、日常生活での過ごし方についても不安に思われることがあるかと思いますが、普段の過ごし方について当院がアドバイスさせていただきますし、ご質問にも丁寧にお答えいたしますので、お気軽にご相談ください。

　少しでも早く日常生活に戻っていただき、今後も痛みの再発を心配せずお過ごしいただけるように、しっかりと対応させていただきます。